透明感のあるブリーチカラーに憧れるけど、髪の傷みが心配で踏み切れずにいませんか?
パサつきや切れ毛になったらどうしよう…。

そんな不安を抱える方におすすめなのが『ケアブリーチ』です。
現役美容師として、髪の傷みを最小限に抑えながら透明感カラーを叶える方法について、詳しく解説させていただきます。
本記事でわかること
- ケアブリーチとは
- ケアブリーチのメリット
- ケアブリーチのデメリット
- 傷みを最小限にするケア方法
- 傷みに効果的なトリートメント5選
- 透明感ブリーチを叶えるカラー
でも本当に傷まないの?値段も高そうだし…。

本記事ではそんな疑問にお答えし、ケアブリーチの正しい知識とトリートメントを使った適切なアフターケア方法をお伝えします。

理想の透明感カラーを安全に楽しむため、ぜひ最後までお読みください。
ケアブリーチとは

通常のブリーチよりもダメージを軽減しながら脱色できる薬剤として注目を集めているケアブリーチ。
普通のブリーチと何が違うの?

そんな疑問を解決するためにケアブリーチの仕組みを詳しく解説します。
ケアブリーチに含まれる成分とその役割
ケアブリーチには髪に配慮した成分(プレックス剤など)が含まれており、透明感のあるカラーを叶えたい女性から支持されています。

ケアブリーチは通常のブリーチよりもダメージレスな脱色が可能です。
ケアブリーチには毛髪強化剤として知られるオラプレックスなどの特殊な成分が使用されています。
これらの成分は脱色中に切断される髪の内部結合を補強し、髪の構造を安定させる働きがあります。
美容室では、ブリーチ剤に毛髪補修成分を混ぜて使用し、脱色後にも専用の処理剤を塗布するケアブリーチメニューを用意しているところも!
一般的なブリーチが髪のメラニン色素を分解する際に強いアルカリ性で髪の内部構造にダメージを与えるのに対し、ケアブリーチは特殊な毛髪補修成分を配合することで脱色中の髪の負担を軽減します。
ケアブリーチが注目される理由
「傷まないブリーチ」「ケアブリーチ」などのキャッチフレーズが話題となり、瞬く間に全国に広まりました。
ハイトーンカラーがトレンドとなる中、髪の傷みを気にしながらも透明感のあるカラーを楽しみたい女性のニーズにマッチしたからです。
従来のブリーチではダメージが大きく諦めていた方でも、ケアブリーチなら比較的安心してチャレンジできるという認識が広がりました。
美容業界でも毛髪ケア技術の向上により、ダメージを抑えながら理想のカラーを実現できる選択肢として定着しています。
通常のブリーチでは抜けやすいヘアカラーも色もちしやすくなり、刺激も少ないのが特徴です。

料金は通常のブリーチに加えて1,000円~3,000円程度の追加料金がかかることが多いですが、髪への配慮を重視する方に選ばれています。
ケアブリーチでも髪が傷むって本当?

ケアブリーチは従来のブリーチよりダメージを軽減できる施術ですが、完全に傷まないわけではありません。
個人差や施術回数によってダメージの程度は変わるため、正しい知識を持つことが大切です。
まったく傷まないは誤解
ケアブリーチなら全く傷まないから、何回でも繰り返せるんですよね?


それは大きな間違いです!
ケアブリーチは通常のブリーチに比べると、ダメージを抑える力がありますが、全く傷まないわけではありません。
なぜならブリーチ剤がアルカリ性の物質で、弱酸性である髪の毛の構造を変化させるからです。
通常のブリーチとケアブリーチの違いは、髪の表面のキューティクルを開いて色素を分解する過程でケア成分が同時に働くことにあります。
しかし、脱色するために必要な化学反応は同じなので、髪の内部結合が切断されるリスクは残ります。
ケアブリーチは毛髪保護成分でダメージを軽減するものの、「傷まない」のではなく「傷みを抑制する」技術と理解しておきましょう。
ダメージの程度は髪質によって異なる
ケアブリーチの効果は髪質によって大きく左右されます。
もともと髪が太くて健康な方は比較的ダメージを受けにくく、細毛や既にカラーやパーマでダメージを受けている髪ではケア成分を配合していても傷みやすくなります。

また、日頃のヘアアイロンやドライヤーの使用頻度、紫外線による影響など生活習慣も仕上がりに関係してしまうでしょう。
同じケアブリーチを使用しても、ある人は手触りの変化をほとんど感じない一方で、別の人はパサつきや広がりを感じることもあります。
髪のコンディションを事前に美容師と相談し、自分の髪質に合った施術方法を選ぶことが大切です。
ブリーチ回数と髪のダメージの関係
ブリーチは回数を重ねるほど髪のダメージが蓄積されていきます。

1回目のブリーチでは軽いパサつき程度でも、2回、3回と重ねることで切れ毛や枝毛のリスクが高まります。
切れ毛!最悪…。

ケアブリーチを使用していても、複数回の施術では毛髪内部のタンパク質が徐々に流出し、髪の強度が低下します。
理想の明るさに到達するまでに必要な回数は元の髪色や目標とする明度によって決まりますが、一般的に透明感のあるカラーを表現するには2〜3回のブリーチが必要とされています。
回数が増えるごとにアフターケアの重要性も高まるため、施術間隔を適切に空けることも重要です。
ケアブリーチのメリット

ケアブリーチは通常のブリーチと比べて多くのメリットがあります。
透明感のあるカラーが実現できるだけでなく、髪へのダメージも軽減でき、色持ちの面でも優れた効果が期待できます。
透明感のあるカラーが叶う
ケアブリーチでも通常のブリーチと同じように、透明感のあるカラーリングを作ることができます。
髪のメラニン色素をしっかりと分解するため、ミルクティーベージュやアッシュグレーなど、日本人の髪では表現が難しい外国人風の透明感カラーが実現可能です。

ケア成分が配合されていても脱色力に大きな差はなく、理想の明度まで髪を明るくできます。
特に2回以上のブリーチを行った場合、髪の内部まで十分に脱色されるため、その後に入れるカラーの発色が格段に良くなります。
SNSで人気の韓国風カラーやハイトーンカラーも、ケアブリーチを使用することで美しい仕上がりが期待できるでしょう。
従来よりダメージが軽減できる
ケアブリーチ最大のメリットは、通常のブリーチと比較してダメージを大幅に軽減できることです。
脱色剤に毛髪補修成分を配合することで、ブリーチ中に切断される髪の内部結合を保護し、髪の構造を安定させます。

施術後の手触りが改善され、パサつきや広がりが抑えられるのが特徴です。
特に複数回のブリーチが必要な場合、通常のブリーチでは髪がボロボロになるリスクが高まりますが、ケアブリーチなら比較的健康な状態を保ちながら脱色できます。
ただし完全にダメージがないわけではないため、施術後の適切なケアは欠かせません。
今までどおり、ブリーチをするときはトリートメントをした方がいいですね♪

髪質や既存のダメージ状況によって効果に個人差はありますが、多くの方が違いを実感できるでしょう。
カラーの持ちがよくなる可能性
ケアブリーチを使用することで、その後に入れるヘアカラーの持ちが向上する可能性があります。
毛髪補修成分によって髪の表面のキューティクルが整えられ、カラー剤の定着が良くなるためです。
通常のブリーチで傷んだ髪はキューティクルがガサガサになり、せっかく入れたカラーも短期間で色落ちしてしまいがちです。
しかしケアブリーチで髪の状態を整えることで、カラーの色素が髪の内部により安定して留まりやすくなります。

特にアッシュ系やマット系など、色落ちしやすいカラーでも比較的長期間楽しめるでしょう。
ただし個人の髪質や生活習慣によって色持ちは変わるため、専用シャンプーの使用など日々のケアも重要です。
ケアブリーチのデメリット

ケアブリーチは髪への負担を軽減できる一方で、いくつかの注意点があります。
価格面や仕上がりの個人差、継続的なケアの必要性について詳しく見ていきましょう。
価格が高め
ケアブリーチは通常のブリーチと比べて価格が高く設定されています。
これは髪を保護する成分が配合されているからです。
サロンでの施術料金は通常のブリーチより1,000円〜3,000円程度高くなることが多く、セルフ用商品も500円〜1,000円程度の価格差があります。

透明感のあるカラーを実現するために複数回の施術が必要な場合、総額はさらに高くなります。
コストを抑えたい方にとっては負担になりやすい点といえるでしょう。
仕上がりに個人差がある
ケアブリーチを使用しても、髪質や元の髪色によって仕上がりには大きな差が生まれます。
通常のブリーチ同様、髪質によっては叶えられないカラーリングがあったり、何回かケアブリーチを重ねないと作れないカラーリングがあったりします。
特に太くて硬い髪質の方は明るくなりにくく、理想の透明感を得るまで時間がかかることが多いです。
また、元の髪色が暗い場合や黒染めをしている場合は、複数回の施術が必要になり、結果的にダメージが蓄積する可能性もあります。
ケアブリーチでもやりすぎると傷んじゃうから気をつけなきゃね。

ケアを怠ると結局傷む
ケアブリーチを使用しても、施術後のケアを怠れば髪は傷んでしまいます。

ブリーチ後の髪は水分や栄養が抜けやすい状態になっているから、小まめなケアが重要!
専用のシャンプーやトリートメントを使わなかったり、ヘアアイロンの高温使用を続けたりすると、通常のブリーチと同程度のダメージを受けてしまいます。
せっかく髪に優しいケアブリーチを選んでも、日々のケアが不十分だと効果を実感できないってことね。


継続的なケアが必要なことを理解して選択することが大切です。
傷みを最小限にするケア方法

ブリーチによる髪の傷みを抑えるには、施術前後の適切なケアが欠かせません。
効果的な4つのケア方法をご紹介します。
施術前の髪のコンディションを整える
ブリーチ前の髪のコンディションが良いほど、ダメージを軽減できます。
普段からヘアマスクやトリートメントで髪に栄養を補給しておくことが重要です。
特に乾燥している髪やパーマ・カラーを繰り返している髪は、事前にしっかりと保湿ケアを行いましょう。
髪の毛が傷んでからじゃダメってことね。

ただし、施術前日は必要以上に髪の毛をコーティングするヘアマスクなどは避け、軽い質感のコンディショナーなどで仕上げるようにしましょう。
髪の毛に必要以上の油分が残っていると、仕上がりがムラになったり色味の発色が悪くなったりする可能性があります。

また、施術当日はシャンプーを避け、適度な皮脂で頭皮を保護することも大切です。
髪が健康な状態であればあるほど、ブリーチ剤の刺激を受けにくくなり、理想の色味も出やすくなります。
施術後は徹底した保湿ケアを行う
ブリーチ後の髪は水分と栄養が大幅に失われた状態になります。
施術直後から1週間は特に集中的な保湿ケアが必要です。
シャンプー後は必ずコンディショナーを使用し、週2〜3回はヘアマスクで髪の奥まで栄養を補給しましょう。
お風呂上がりには洗い流さないトリートメントを毛先中心に塗布することで、髪の水分蒸発を防げます。

乾燥が進むと切れ毛や枝毛の原因となるため、保湿ケアは継続して行うことが重要です。
専用のシャンプー・トリートメントを使う
ブリーチ後の髪には、ダメージケア専用の製品を使用することが効果的です。
一般的なシャンプーは洗浄力が強すぎるため、必要な油分まで取り除いてしまう可能性があります。

アミノ酸系シャンプーなど低刺激なものを選び、髪と頭皮を優しく洗いましょう。
トリートメントは髪の毛と同じ成分のタンパク質やセラミドが配合されたものがおすすめです。
これらの成分は髪の内部構造を補修し、ハリやコシを取り戻す効果が期待できます。
毎日使用することで、健康的な髪状態を維持できるでしょう。
ヘアアイロン・ドライヤーの温度管理も重要
熱によるダメージはブリーチ後の髪には特に深刻な影響を与えます。
ドライヤーは同じ場所に長時間当てないようにし、髪から20cm以上離して乾かしましょう。
ヘアアイロンを使用する場合は140〜160度以下に設定し、事前に熱から守ってくれるアウトバストリートメントを使用することが必須です。

ドライヤーと同じように、同じ部分に長時間熱を当てることは避け、素早く仕上げることを心がけてください。
可能であれば使用頻度を週2〜3回程度に抑えることで、髪への負担を大幅に軽減できます。
ブリーチによる傷みに効果的なトリートメント5選

ブリーチ後の髪には傷みを補修できるアイテムを使うのがおすすめです。
ダメージ補修に特化した効果的なトリートメントを5つご紹介します。
オラプレックス No.3 ヘアパーフェクター
特許技術「ボンドビルディングテクノロジー」により、髪内部の破損を補修しブリーチのダメージを感じさせないようにする集中トリートメントです。
ジマレイン酸がダメージを負った髪のタンパク質に働きかけることで、キューティクルの表面だけでなく髪本来のしなやかさを蘇らせてくれます。
週に1〜2回のスペシャルトリートメントとして、乾いた髪に塗布して5分以上放置後に洗い流します。
分子レベルでの補修により、ブリーチ後の切れ毛や枝毛を防ぎ、健康的な髪へと導きます。
ケラスターゼ クロノロジスト マスク
高級ヘアケアブランド ケラスターゼの最高峰ラインであるクロノロジストのトリートメントです。
アビシンやヒアルロン酸などの保湿成分が豊富に配合されており、ブリーチで失われた水分を集中的に補給します。
週2回の使用で髪の内部から潤いを取り戻し、しなやかで艶やかな髪質に改善する効果が期待できます。
濃厚な質感のトリートメントがしっかりと髪に密着し、深層部まで栄養を届けるため、重度のダメージ毛にも対応可能です。
サロン品質の仕上がりを自宅で実現できる贅沢なトリートメントといえるでしょう。
ミルボン リペアヒート ヘアトリートメント
熱ダメージを受けた毛髪を補修し、内側からやわらかな髪へ導くミルボンのリペアヒートシリーズです。
ソフトニングテクノロジーにより、熱凝集タンパク質の補修と毛髪強度低下の抑制の2つを同時に叶えます。
ブリーチ後の髪にヘアアイロンやドライヤーを使用する際に特におすすめで、熱によるさらなるダメージを防ぎながら補修効果を発揮します。
ホホバオイル由来の活性剤配合で、硬くなったハイダメージ毛をやわらかな髪へと導きます。
継続使用により髪の扱いやすさが向上するでしょう。
ディーセス エルジューダ エマルジョン+
ミルボンの人気の洗い流さないトリートメントシリーズです。
CMADK(カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン)という毛髪補修成分が配合されており、ブリーチでダメージを受けた髪の内部構造を修復します。
軽やかなエマルジョンタイプで髪にべたつきを残さず、自然な仕上がりが特徴です。
熱に反応して補修効果を発揮するため、ドライヤーやヘアアイロンと併用することで効果が高まります。
毎日のスタイリング時に使用することで、継続的なダメージケアが可能になります。
ロレアル パリ エルセーヴ ダメージケアPROEX
プチプラながら高い補修効果を持つロレアル パリのダメージケアラインです。
セラミドやアミノ酸が配合されており、ブリーチで傷んだ髪の内部構造を修復します。
毎日使用できる価格帯でありながら、サロン級の仕上がりを実現するコストパフォーマンスの高さが魅力です。
クリーミーなテクスチャーが髪に馴染みやすく、洗い流した後もしっとりとした手触りが持続します。
取り入れやすい価格設定で、継続的なケアを実現できるでしょう
透明感ブリーチを叶えるカラー提案

ブリーチで得られる透明感を活かした人気のカラーバリエーションをご紹介します。
どれも今っぽい仕上がりの人気カラーです。
ミルクティーベージュ
未だに人気の高いミルクティーベージュは、透明感のある淡いベージュカラーで肌のトーンを上げて明るい雰囲気を作ります。
ミルクティーのような優しい色合いは、日本人の肌色に自然に馴染みやすく、上品で柔らかな印象を与えてくれるのが特徴です。
ブリーチで髪を15〜17レベルまで明るくした後、ベージュ系のカラー剤を使用することで理想的な仕上がりになります。
光に当たると透明感が際立つため、幅広い年代の女性から支持されるカラーです。
ラベンダーグレージュ
無彩色のグレージュに大人っぽい艶感を与えるラベンダーカラーをプラスしたラベンダーグレージュは、トレンド感の高い仕上がりが魅力です。
グレーの落ち着いた色味にほんのり紫を加えることで、クールになりすぎず女性らしい印象を演出できます。
ブリーチで髪を16〜18レベルまで明るくすることで、ラベンダーの色味がきれいに発色します。
室内では落ち着いたグレージュに見えますが、自然光の下では淡い紫が透けて見え、上級者感のあるおしゃれなスタイルに仕上がるでしょう。
シアーアッシュ
透明感を最も感じられるシアーアッシュは、まるでベールをかけたような軽やかな印象が特徴的なカラーです。
アッシュ系の中でも特に透け感を重視したカラーで、髪に奥行きと立体感を与えてくれます。
ブリーチで17〜19レベルまでしっかりと明るくした後、薄めのアッシュカラーを重ねることで実現可能です。
光の当たり方によってさまざまな表情を見せ、動くたびに美しい透明感が際立ちます。
外国人のような自然な髪色を目指す方や、個性的でありながら上品さも求める方におすすめのカラーといえるでしょう。
まとめ|ブリーチの傷みを抑えるならケアブリーチとトリートメントの併用がカギ

本記事ではブリーチの傷み対策とケアブリーチについてまとめました。
本記事のまとめ
- ケアブリーチとは
- ケアブリーチのメリット
- ケアブリーチのデメリット
- 傷みを最小限にするケア方法
- 傷みに効果的なトリートメント5選
- 透明感ブリーチを叶えるカラー
ケアブリーチは、通常のブリーチより髪への負担を軽減しながら透明感のあるカラーを実現する技術。
毛髪補修成分(ジマレイン酸など)の力で、脱色中の髪の内部結合を保護し、ダメージを最小限に抑えます。

ただし完全に傷まないわけではないので、施術後の適切なケアが重要なポイント。
専用シャンプーやトリートメントでの継続的な保湿ケア、熱ダメージを避ける温度管理が必須です。
髪質やダメージ具合によっては、理想の透明感カラーを楽しみながら髪の健康を維持する最適な選択肢となります。
ブリーチに挑戦してみたい方は、ぜひケアブリーチとトリートメントの併用を検討してみてください。
美容師おすすめのエルジューダトリートメントについての記事はこちら

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