ブリーチやパーマを繰り返すうちに、髪のダメージが気になってきませんか?

パサつき、まとまりの悪さ、コシの無さが気になります..。

ヘアスタイルに悩みがあるとテンション下がりますよね。
でも、髪を切るのはちょっと抵抗がある。そんな方に注目されているのが『プレックストリートメント』です。
現役美容師として、従来のトリートメントとは一線を画すこの革新的なヘアケアについて、詳しく解説させていただきます。

聞いたことがあるけど、値段が高いし、やろうかどうか悩んでます。
この記事では、そんな方に向けてプレックストリートメントの効果や、どんな方に向いているのかを具体的にお伝えします。

本当に必要なケアを見つけられるよう、デメリットも全て解説!
あなたの髪質に合った最適なケア方法を見つけるため、ぜひ最後までお読みください。
本記事では『プレックストリートメント』という用語を使用しています。一般的には『プレックス剤』または『プレックス処理」』と呼ばれることが多いですが、便宜上プレックス成分を含むトリートメントをプレックストリートメントと表記して解説します。
プレックストリートメントとは?

髪の毛のダメージを内部から補修する新世代のトリートメント成分について、基本情報から使用感まで詳しく解説します。
特にブリーチやパーマで傷んだ髪の方に注目されている施術なので、これから試そうと考えている方必見です。
プレックストリートメントの基本情報
プレックストリートメントは、髪の毛のタンパク質を結合させる働きを持つ革新的な補修成分を使ったトリートメントです。

プレックス剤にはカラー剤やパーマ剤に混ぜるタイプや、トリートメントに含まれているものなどさまざま。
従来のトリートメントと異なり、髪の内部に深く浸透して損傷した部分を科学的に修復します。
プレックストリートメントのポイントとなる成分の『マレイン酸』や『ジマレイン酸』が、傷んだケラチンタンパク質同士を強く結びつけることで、髪の強度を回復させます。
この技術は、美容室での施術だけでなくホームケア製品にも採用されており、継続的なケアが可能です。
特筆すべきは、一時的なコーティングではなく、髪の内部構造自体を改善する点で、効果の持続性が高いのが特徴です。
サロンのシステムトリートメントとの比較
従来のシステムトリートメントは髪の表面をコーティングしながら、髪の毛の成分に似たタンパク質を補給するのが主な作用でしたが、プレックストリートメントは異なるアプローチで髪の毛を補修します。
システムトリートメントは、保湿やツヤ出し効果のあるヒアルロン酸や、髪の内部構造を修復する作用があるジラウロイルグルタミン酸リシンNaや加水分解シルクなどが使われることが多いです。
一方、プレックストリートメントはマレイン酸やジマレイン酸といった成分が、傷んで切れてしまった髪の毛の結合を結びつけ、髪の毛自体の強度を上げてくれます(架橋効果)。
切れていた髪の毛の結合が繋がることで、自然な艶感を出すとともに、パーマや縮毛矯正をするにはリスクがあるようなダメージ毛の施術の幅を広げられるのもポイントです。

どちらのトリートメントにも良い面があるので、髪質に合わせた選択が必須です。
プレックストリートメントの主な効果

プレックストリートメントが髪に与える4つの主要な効果について、美容師の視点から詳しく解説していきます。
それぞれの効果がどのように髪を改善するのか見ていきましょう。
髪の毛の内部補修をしてダメージ毛を根本からケア
プレックストリートメントの最大の特徴は、髪の内部構造に直接働きかける補修力です。
髪の内部では、タンパク質同士を結びつけるシスチン結合が切れることでダメージが生じますが、プレックストリートメントに含まれるマレイン酸は片方のシスチン結合と、ジマレイン酸は両方のシスチン結合と結合することで、切れた部分を修復します。
これにより、表面的なケアだけでなく、髪の芯から健康な状態に戻していくのです。
特にブリーチなどで深刻なダメージを受けた髪には、この内部からの修復が欠かせません。
カラーやパーマなどのアルカリ施術のダメージを抑える
カラーやパーマの施術時に使用することで、アルカリ剤による髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
プレックストリートメントの成分が髪の内部で保護膜を形成し、アルカリ剤から髪を守るとともに、施術中に失われがちな髪のタンパク質を補充する働きもあるため、カラーやパーマ後の髪の質感も大きく向上します。
ハイトーンカラーが増えてきた昨今は、カラー剤にプレックス剤を混ぜて使用することも多いです。

傷みを軽減できる『ケアブリーチ』はプレックス効果によって結合を壊さずに脱色できるので大人気。
痩せてしまった髪の毛にハリ・コシを与える
ダメージにより痩せてしまった髪の毛に、適度なハリとコシを復活させます。
プレックストリートメントの補修成分が髪の内部に浸透し、失われたタンパク質を補充することで、髪1本1本が太く健康的な状態に。
これにより、パサつきやまとまりの悪さも改善され、指通りの良い艶のある髪に仕上がります。

ボリューム感が出にくいエイジング毛にも最適です。
ブローやアイロンの扱いやすさも格段に向上するため、スタイリングの幅も広がるでしょう。
熱ダメージから守ってくれる
ドライヤーやヘアアイロンによる熱ダメージから髪を保護する効果があります。
プレックストリートメントを使用すると、髪の表面に保護膜が形成され、熱による水分の蒸発を防ぎます。
また、内部のケラチンタンパク質の変性を抑制するため、熱スタイリングを日常的に行う方にとってメリットが大きいです。
特に朝のスタイリングで頻繁にアイロンを使用する方は、プレックストリートメントを取り入れることで、髪の傷みを最小限に抑えられます。
プレックストリートメントの使い方

プレックストリートメントの効果を最大限に引き出すためには、正しい使用方法を知ることが重要です。
自宅でプレックストリートメントを使う際の使い方について解説します。
シャンプー後のトリートメントとして使う
サロンでのプレックス効果を長持ちさせるためには、自宅でもプレックス効果のあるトリートメントを使うのがおすすめです。
最近は、プレックス効果を謳った家庭用トリートメントも販売されており、自宅でも手軽にケアができるようになりました。
ただし、サロン専売品と比べると濃度や効果は控えめなので、深刻なダメージがある場合はサロンでのケアを優先することをおすすめします。
自宅でのケア時は、シャンプー後の髪の毛をタオルドライで水分をしっかり除去してから塗布すると、より効果的です。

また、スチームタオルやヒートキャップで温めながら浸透させると、より深部まで成分が届きやすくなります。
カラー剤に混ぜて使う
カラーやブリーチの施術時に、薬剤にプレックストリートメントを混ぜ込んで使用することで、髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
混ぜる量はメーカーによって異なりますが、カラー剤に対して5〜10%程度入れるのが一般的です。
ただし、多すぎると発色や染まり具合、髪の毛の硬さに影響が出る可能性があるため、美容師の判断で適量を調整します。
また、最近はプレックス効果を謳った市販のブリーチ剤も出ており、セルフカラーのダメージも抑えられるようになりました。
どうしてもセルフカラーをしなければいけない場合は、プレックス系の市販カラーを選ぶのも有効です。

セルフブリーチはムラになりやすいので、カラーの際は慎重に行いましょう。
プレックストリートメントのデメリット

プレックストリートメントは効果的なヘアケア方法ですが、いくつかの注意点やデメリットもあります。
プレックストリートメントを試そうか悩んでいる方は、以下の点もしっかり確認しましょう。
髪質によっては合わない場合も
髪質や状態によっては、プレックストリートメントが期待通りの効果を発揮しない場合があります。
特に、もともと健康的で傷みの少ない髪の場合は、通常のトリートメントで十分なケアができます。
ブリーチで脱色を繰り返している方は、プレックス効果のあるトリートメントで違いを実感できますが、トーンの低めのカラーしかしていない方は実感しにくい可能性が高いです。

髪の状態を正確に判断して、適切なケア方法を選択してください。
価格が高い
プレックストリートメントは、通常のトリートメントと比べて価格が高めに設定されています。
サロンでの施術料金は、一回あたり通常の施術に+3,000円〜6,000円程度が一般的。
また、自宅用のホームケア製品も、一般的なトリートメントの2〜3倍の価格帯となっていたり、容量が少なかったりと手が出しづらくなっています。
プレックストリートメントは継続的なケアが効果的なため、定期的な出費を覚悟する必要があるでしょう。
ただし、髪の状態が改善されることで、ヘアスタイルのもちが良くなり、カット代が節約になることもあるので、トータルコストで考えることをおすすめします。
どんな人におすすめ?

プレックストリートメントは、特定の髪の悩みを抱える方に高い効果を発揮します。
どんな方に特におすすめなのか、具体的に見ていきましょう。
ブリーチやパーマを頻繁にする人
プレックストリートメントは、特にブリーチやパーマ、縮毛矯正などによる化学的なダメージを受けた髪に高い効果を発揮します。
髪の内部構造が崩れて強度が低下している状態や、パサつきが気になる髪質に適しています。
また、ブリーチやパーマを繰り返している髪の毛は、phバランスがアルカリ性に傾いて弱い状態になっている場合もあるので、髪の毛を健康的な弱酸性に戻す施術が必要です。

アルカリ除去には『ヘマチン』という成分が使われることが多いです。プレックス系アイテムにはヘアチンを含んだものがあります。
ただし、あまりダメージのない健康な髪の場合は、通常のトリートメントで十分な場合もあります。
髪の状態に合わせて、美容師に相談しながら使用を検討することをおすすめします。
髪が細くてコシがない人
生まれつき髪が細く、ボリュームが出にくい方にプレックストリートメントは効果的です。
髪の内部にタンパク質を補給し、髪1本1本を太くする作用があるため、自然なボリューム感が生まれます。
特に、加齢や環境要因で髪が徐々に細くなってきた方は、プレックストリートメントで髪に適度なコシとハリを取り戻すことができます。
また、髪の表面をコーティングするだけの一般的なトリートメントと違い、内部から補修するため、べたつきや重たさを感じにくく、軽やかな仕上がりになるのが特徴です。

髪のハリ・コシが復活することで、スタイリングの幅も広がります。
ダメージが気になるが、切りたくない人
髪を切ることなく、ダメージを改善したい方にとってプレックストリートメントは理想的なケア方法です。
プレックストリートメントは、切れたシスチン結合を修復し、髪の内部構造を改善することで、枝毛や切れ毛の進行を抑制します。
長期的なブリーチやカラーで傷んだ髪も、定期的なケアを続けることで、徐々に健康的な状態に近づけることができるでしょう。

特に、伸ばしかけの髪や、これから髪を伸ばしたい方にとって心強い味方となります。
しかし、毛先がチリチリになってしまうような深刻なダメージがある場合は、プレックストリートメントでも改善できないことがあるので、まず美容師に相談し、適切なケアプランを立てるのがおすすめです。
自宅で使えるプレックス系アイテム

昨今、プレックス剤を含んだホームケアアイテムが気軽に手に入るようになりました。
ここからは自宅で使えるプレックスアイテムをご紹介します。
オラプレックス
プレックスといえば『オラプレックス』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
髪の毛にしっかりと結合を作り補強してくれるジマレイン酸を主成分としたプレックス剤です。
特に、アウトバストリートメントの『No.6 ボンドスムーサー』はしなやかで艶のある髪の毛に導いてくれる人気アイテム。
ファイバープレックス
『98%の枝毛、切れ毛削減』というキャッチコピーで、一気に日本で広まったプレックス剤です。
美容室ではブリーチに混ぜて使い、髪の毛をパサつかせることなくトーンアップさせます。

ホームケアでは3種のジカルボン酸(マレイン酸、コハク酸、酒石酸)が髪の毛を補強してくれるので、美容室での仕上がりを長持ちさせてくれる。
ルベル HITA
毛髪保護成分の酒石酸と、髪の毛に潤いを与える尿素によってしなやかで柔らかな髪の毛を作ります。
また、くせ毛やダメージによる広がりをまとまりやすくする作用があるので、スタイリングがうまくいかない方にぜひ使ってもらいたいアイテムです。
プレックストリートメントまとめ

本記事ではプレックストリートメントについてまとめました。
プレックストリートメントは、髪の内部構造を科学的に修復する革新的なヘアケア。
マレイン酸やジマレイン酸の力で、傷んだケラチンタンパク質同士を結びつけ、髪本来の強さを取り戻します。
プレックストリートメントという言葉がメジャーになり、気になっていた方も多いと思いますが、本記事で疑問が解消できたのではないでしょうか。
髪質やダメージ具合によっては、しなやかで艶のあるヘアスタイルを実現するために最適な手段となります。

髪の毛にお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
そのほかの髪質改善についてはこちら。