
美容室でのお直しをお願いするのは迷惑かしら…?
そんな不安を抱えていませんか?
現役美容師の私が断言します。
お直し依頼は決して迷惑ではありません。

むしろ、多くの美容師はあなたの正直な気持ちを知れることに感謝しているのです。
本記事では、美容師が考えるお直しの本音と、スムーズにお直しを依頼するポイントを解説します。
本記事でわかること
- 美容師の本音:お直し依頼は迷惑なのか?
- お直しに来て欲しいと思う理由
- お直しを依頼する際のポイント
- 希望のヘアスタイルを手に入れるために
- 対応できないお直しのパターン
不満を抱えたまま別のサロンに行くよりも、気になる点を伝えてお直ししてもらうことで、あなたの理想のヘアスタイルに近づけることができます。
「言い出しにくい」という気持ちは理解できますが、美容師はあなたの満足を何より大切にしています。
この記事を参考に、遠慮なくお直しを伝えてみましょう。
美容師の本音:お直し依頼は迷惑なのか?


お直しを頼むと美容師さんに迷惑がられるのでは?
ヘアスタイルを直してもらいたいけど、言い出しづらく悩んでいる方に、現役美容師が本音を語ります。
結論からいえば、美容師はお直し依頼を迷惑だとは思っていません。
むしろ、気になる点を伝えてくれることに感謝している美容師がほとんどです。
来ていただいたお客様には満足してもらいたい。

美容室で失敗されたけど何も言えず泣き寝入りというパターンが多い方は、遠慮せずに美容師に相談してください。
お直しに来て欲しいと思う理由

どんなに技術のある美容師でも、100人のお客様を担当したら1人くらいお直しが来てもおかしくはありません。
そんなときに「お直しに来てくれて良かった」と感じる美容師が多いです。
なぜ、お直しに来てもらえて嬉しいのか。
その理由を1つずつ解説します。

お客様に満足してほしいから
お直しに来るということは、100%満足できていない状態です。
美容師の仕事は、お客様に満足してもらうことこそが本質。
お直しに来ていただいて満足度を上げるチャンスを得られるのは、素直に嬉しく感じます。
何も言わずに来なくなるよりも、改善点を伝えてくれる方が美容師にとってはありがたいことなのです。
もちろん、わざわざ足を運んでいただいたお客様には、前回以上に誠意を持って対応し、満足していただけるように努めます。
今後も来店してほしいから
美容師にとって、リピーターの存在は何よりも大切です。
一度の施術でイメージと違った場合でも、お直しの機会がいただければ関係修復のチャンスになります。
多くの美容師は、お客様が不満を抱えたまま他のサロンに移ってしまうことを最も避けたいと考えています。
実際、何も言わずに来なくなるお客様は、美容師にとって最も対応が難しいケースです。
お直しを通じて信頼関係を再構築できれば、長期的な関係をつくれます。
また、お直しの過程でお客様の好みや髪質への理解が深まり、次回からより満足度の高い施術ができるようになるのです。
不満を気兼ねなく言えるような関係を作りたい。

仕上がりの確認をしたいから
美容師は自分の技術に自信と責任を持っています。
お客様が帰宅後や数日経ってから気になる点が出てきた場合、それを確認して修正する機会を持ちたいと考えるのは当然のことです。
また、大幅なスタイルチェンジをしたお客様は、セルフスタイリングがうまくいかないことでお直しを希望される方も多いので、ご来店の際にスタイリングのポイントを説明する機会にしています。
お客様の髪質や生活スタイルに合わせた最適な仕上がりを提供するためにも、お直しは美容師にとって貴重な機会なのです。
お直しを依頼する際のポイント


お直しを頼んでも、美容師さんに迷惑にならないなら安心しました。
気になるところがあれば、気軽に連絡してください。

美容院でのヘアスタイルがイメージと違った場合、お直しを依頼することは全く恥ずかしいことではありません。
スムーズにお直しを依頼するために、いくつかのポイントを解説します。
今後、お直しをお願いする場面になった場合の参考にしてください。

お直し期間の確認
多くのサロンでは施術後に一定期間のお直し保証を設けています。
一般的には1〜2週間程度ですが、サロンによって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
この保証期間内であれば、基本的に無料でお直しに対応してもらえます。
たとえば『当店では施術から14日間が保証の対象となります』といったルールを掲げているサロンも多いので、美容室に行った際に確認するか、ホームページをチェックしましょう。
保証期間を過ぎてしまうと通常料金が発生する場合があるので、気になる点はなるべく早めに連絡するのがベストです。

また、髪の状態は日々変化するものなので、あまり時間が経つと元の施術との因果関係が分かりにくくなることもあります。
日数だけでなく、施術内容によっても保証条件が変わることがあるので注意しましょう。
具体的に気になる点を伝える
お直しを依頼する際は、漠然とした不満ではなく、具体的に何が気になるのかを明確に伝えることが重要です。
「なんか違う」ではなく「前髪が重たく感じる」「サイドの長さが違う」など、できるだけ具体的に説明しましょう。
写真やイメージ画像を用意すると、より伝わりやすくなります。

また、美容師さんに伝える際は感情的にならず、冷静に事実ベースで話すことを心がけてください。
「こうしてほしかった」という要望と「今こうなっている」という現状を明確に区別して伝えると、美容師も対応しやすくなります。
お直しで理想のヘアスタイルを作るために、あなたの希望を具体的に伝えましょう。
担当美容師に連絡をする
お直しは基本的に施術を担当した美容師に依頼するのがベストです。
担当美容師は、あなたの髪質や希望、施術の経緯を把握しているため、最も適切な対応ができます。
連絡方法は電話が一般的ですが、最近ではLINEやメール、予約アプリなどでも受け付けている美容室が増えています。
連絡する際は「先日施術していただいた〇〇です」と名乗り、「カットしていただいたヘアスタイルについて少し相談があります」といった形で切り出すとスムーズです。
担当美容師が休みの場合は、いつ出勤するのかを確認し、可能であればその日に予約を入れましょう。
もし急ぎの場合は、担当美容師から引き継ぎを受けた別の美容師に対応してもらうことも可能です。
誠意を持って対応してくれるサロンであれば、最善の解決策を提案してくれるはずです。

希望のヘアスタイルを手に入れるために

理想のヘアスタイルを手に入れるためには、お直しに頼るだけでなく、最初からスムーズにいくための準備も大切です。
美容師との良好な関係構築と適切なコミュニケーションが、満足度の高い仕上がりへの近道となります。
ここからは具体的なポイントをご紹介します。
コミュニケーションをしっかり取る
理想のヘアスタイルを実現するためには、美容師とのコミュニケーションが何よりも重要です。
まず、希望するスタイルの写真やイメージ画像を複数用意しましょう。
何となく良い感じで!は失敗の元です。

全てを美容師にお任せ頂けるのはありがたいですが、仕上がりに満足するためには細かな部分を伝えるようにしましょう。

前髪の長さは眉にかかるくらい。

サイドは肩くらいの長さで。
このように具体的に伝えることがポイントです。
また、自分の髪質や生活習慣、スタイリングにかけられる時間なども正直に伝えましょう。
希望のスタイルでも、髪質によっては難しい場合もあります。

カウンセリングの時間をしっかり確保してもらい、不安な点は遠慮なく質問することも大切です。
施術中も「もう少し短く」「このくらいで大丈夫」など、随時コミュニケーションを取ることで、イメージ通りの仕上がりに近づけることができます。
相性の良い美容師を選ぶ
美容師との相性は、ヘアスタイルの満足度に大きく影響します。
技術力はもちろん大切ですが、あなたの希望や髪質を理解してくれるか、提案力があるか、伝えたいことを伝えやすい人か、なども重要な要素です。
まずは美容師のSNSやサロンのホームページで作品を確認し、自分の好みに合うかチェックしましょう。
初回訪問時にはカウンセリングの丁寧さや、質問への対応、説明のわかりやすさなど、美容師の人となりを確認してください。
相性の良い美容師は、あなたが言葉にできない希望も汲み取って提案してくれます。

何度か通ううちに、「この美容師さんなら任せられる」という信頼関係が築けたら、長く付き合っていくことで、より満足度の高いヘアスタイルを継続的に提供してもらえるでしょう。
対応できないお直しのパターン

美容師さんは基本的にお客様の満足を第一に考えていますが、中にはお直しに対応できないケースもあります。
以下では、美容師がお直しに応じられない典型的なパターンを紹介します。
ぼくの元に実際に来たお直しに対応できなかった事例も紹介します。

明らかなクレーム
お直しではなく明らかなクレームと判断される場合は、対応が難しくなることがあります。
たとえば「髪が傷んだ」「カットが下手だ」といった美容師の技術や対応を直接批判するような内容です。
こうした場合「お直しが目的じゃなく、ストレスの発散か、返金が目的だな」と判断されます。
筆者が体験した事例
ある日「カットがイメージと違うから返金しろ!」という怒りの電話を受けた。
サロンのマニュアル通り「返金はできませんが、再度カットいたします」と伝えると、「忙しい合間を縫って行ってやるから交通費は出せ!」と要求された。
やむなく承諾し、後日の来店を約束した。
来店日、通常のカットに加えサービスでトリートメントも施し、ようやく満足げな表情を見せたお客様。
安心したのもつかの間、出口で準備した往復交通費を渡すと「今日はロマンスカーで来たので足りない」と言い放った。
その冷たい目を見た瞬間、「この人はお金目当てのクレーマーだ」と確信した。
お客様とクレーマーは区別しなければいけないと学びました。

施術から時間が経っている
施術から2週間以上経過している場合、お直し対応が難しくなることがあります。
これは髪が伸びたり、自宅でのケア方法によってスタイルが変化したりするためです。
多くの美容室では1〜2週間程度をお直し期間として設けています。
それを過ぎると『もう一度カットが必要』という扱いになり、有料になることがほとんどです。
気になる点があれば、なるべく早めに連絡を取り、来店することをおすすめします。
筆者が体験した事例
「肩につかないくらいの長さで、ハネないようにしてほしい」
内巻きのボブスタイルをオーダーしたお客様に、ぼくは内巻きにしやすいスタイルを丁寧に仕上げた。
お帰り前に特に気を配り、お客様が気にしていた毛先がハネないようにするスタイリング方法を実演しながら詳しく説明。
喜びの表情でサロンを後にするお客様を見送り、私も充実感で胸がいっぱいになった。
それから1ヶ月後、サロンで電話が鳴る。
受話器の向こうから聞こえたのは、あのボブスタイルのお客様の声だった。
「ハネないような髪型をお願いしたのですが、ハネてしまうのでカットし直してください」
その言葉を聞いても、すぐには理解できず頭が真っ白に。
様々なパターンを想像し、冷静さを保って対応した。
「前回の施術から1ヶ月経っているので、通常料金がかかりますが大丈夫ですか?」
電話越しに一瞬の沈黙が流れた。
「えっ…?あっ…、じゃぁ大丈夫です」
そう言って一方的に通話は終了。
その後、彼女が再び来店することはなかった。
お直し期間の共有ができていなかったので、こちらにも非はありますが1ヶ月はさすがに…。

大幅なスタイルチェンジ
当初のオーダーと大きく異なるスタイルへの変更をお直しとして依頼することは難しいでしょう。
たとえば、ロングヘアからショートヘアへの変更や、明るめカラーからダークトーンへの変更などは、お直しの範囲を超えています。
こうした大幅な変更には追加の技術と時間、そして薬剤などのコストがかかるため、新たな施術として料金が発生するのが一般的です。
お直しは基本的に『微調整』が前提であることを理解しましょう。
新しいスタイルを希望する場合は、率直に美容師に相談し、必要な施術と料金について確認することが大切です。
筆者が体験した事例
メンズカット規模のお客様は、特に明確なビジョンなく「髪が伸びたから」という理由だけでサロンにご来店。
カウンセリングに時間をかけ、話し合いの末にマッシュショートというオーダーを受け、ぼくは施術を開始した。
カットが終わり「こんな感じでいかがでしょうか」と確認すると、「やっぱりもう少し切りたい」、そう言って彼はスマホを取り出し、別のヘアスタイルを探し始めた。
数分後、画面をぼくに見せながら「今度はこれにして」と言ってきた。
画面には、先ほどオーダーしたマッシュとは全く異なるレイヤー入りのアップバングショートが表示されていた。
「当初のオーダーと全く別のスタイルなので、今から直すことはできません。そちらのスタイルにしたいのであれば、別日にご予約を取り直してください」
私の説明に、彼の顔が一瞬こわばった。
「じゃぁ今のままでいいです!」
語気を荒げる彼を前に、サロン内の空気が一気に凍りついた。
結局、最初にオーダーしたマッシュショートのままで彼は会計を済ませ、無言で店を後にした。
結構悪気なく大幅な切り直しをオーダーされる方がいますが、その後の予約の関係もあり対応できないことがほとんどです。

他店のお直し
他の美容室で受けた施術に対するお直しは、当然ですが対応できません。
お直しではなく通常の施術は可能ですが、他店での施術時の状況や使用した薬剤などの情報がないため、対応しきれない場合もあります。
どうしても気になる場合は、まず施術を受けた美容室に相談するのが安心でしょう。
新しい美容室で対応してもらう場合も、『お直し』ではなく新規の施術として有料で依頼するのが一般的なマナーです。
筆者が体験した事例
営業中に一人の女性が予約無しでご来店。
「同じショッピングモール内の美容室でカラーをしてもらったんだけど、明るすぎるから直してもらいたい」
彼女の髪は確かに派手な明るさで、不満げな表情を隠せていない。
ぼくは丁寧な対応を心がけながらも、冷静に伝えた。
「他店でのお直しは通常料金がかかりますが大丈夫ですか?」
その言葉に、彼女の表情が一変する。
「同じショッピングモールなんだから無料でしょ?」
ぼくは言葉を失った。
同じ系列店のお直しであればまだしも、他店のお直しは通常料金がかかります。

お直しに対する美容師の本音まとめ

本記事では美容室での『お直し』について解説しました。
本記事のまとめ
- 美容師の本音:お直し依頼は迷惑なのか?
- お直しに来て欲しいと思う理由
- お直しを依頼する際のポイント
- 希望のヘアスタイルを手に入れるために
- 対応できないお直しのパターン
現役美容師の視点から言えば、お直し依頼は決して迷惑ではありません。
むしろ、多くの美容師はあなたの正直な気持ちを知れることに感謝しています。

遠慮しすぎもよくないですね。気になるときは美容師さんに相談してみます!
理想のヘアスタイルを手に入れるには、丁寧なコミュニケーションと相性の良い美容師選びが重要です。
気になる点は遠慮せず伝え、美容師との信頼関係を築きましょう。
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