美容室に何分前に行けばいいの?
遅刻したらキャンセル料を請求された…。
そんな疑問や不安を抱えていませんか?
実は美容室の遅刻は、10分を超えるとキャンセル扱いになる可能性があります。
現役美容師として、お客様と美容師の双方の視点から、美容室の遅刻に関する疑問にお答えします。
本記事でわかること
- 美容室の遅刻に関する疑問
- 遅刻されたときの美容師の本音
- お客様側からの主張
- お客様と美容師の相互マナー
本記事では、許容される遅刻時間、到着のベストタイミング、遅刻時の正しい対応方法、そしてキャンセル料が発生する理由まで詳しく解説します。
お互いに気持ちよく過ごせるサロンタイムを実現するために、ぜひ最後までお読みください。
【美容室に遅刻】お客様側の「知りたい」に美容師が回答!

美容室への遅刻について、お客様が最も気になる疑問に現役美容師が回答します。
許容される遅刻時間や到着のベストタイミング、遅刻時の対応方法など、知っておくべきポイントを詳しく解説していきます。
何分遅れまで許容される? 美容師が考える「許せる遅刻時間」
美容室で許容される遅刻時間は、美容室によって差はありますが、最大でも10分までと考えてください。
10分を超えると次のお客様の予約時間に影響が出るため、施術を断られたりキャンセル料を請求されたりする可能性があります。
美容室は予約制で時間を区切って営業しているため、一人のお客様の遅刻が他のお客様全員に迷惑をかけてしまうのです。
やむを得ず遅れてしまう場合は、必ず事前に電話で連絡を入れましょう。
事前連絡があれば、美容師側も施術内容の調整や次の予約との兼ね合いを考えられます。
無断で遅刻すると無断キャンセル扱いになることもあるので注意が必要です。
美容室への到着は予約の何分前がベストなのか?
美容室への到着は、予約時間の5分前から予約時間ピッタリがベストです。
わたしは遅刻してしまうのが不安なので、いつも20分以上前に行ってました。
遅刻するよりは助かりますが、早く着けば良いというわけではありません。
予約時間より大幅に早く到着すると、前のお客様の施術中で受け入れ態勢が整っていないため、美容師側も困ってしまいます。
待合スペースが狭いサロンでは、早く来られたお客様に座っていただく場所がないこともあります。
1人で経営している美容室の場合お出迎えもできないので、施術中に次のお客様が到着するのは避けたいというのが本音です。
5分前に到着すれば、カウンセリングシートの記入や着替えなどの準備をスムーズに進められます。
予約時間を守ることが、お互いにとって最も心地よいサロン時間につながるのです。
もし遅刻したら「どのメニューを諦めるべきか」の判断基準
遅刻した際は、施術にかかる時間を基準にメニューを選択する必要があります。
一般的な施術時間の目安は、カットが30分、カラーが1時間、パーマや縮毛矯正が2時間程度です。
たとえば10分遅刻してカットとカラーの予約をしていた場合、カットを諦めてカラーのみにするといった調整が求められます。
シャンプーの時間を削ってカット後は簡単に流すだけ、なんてことになることもあるでしょう。
次のお客様の予約時間が迫っているため、全てのメニューを予定通り受けられない可能性が高いのです。
どのメニューを優先するか迷った際は、美容師に相談すれば最適な提案をしてくれます。
美容室に遅刻してしまった時の【電話での正しい伝え方】
遅刻が確定した時点で、まずは「あとどのくらいで到着するか」を電話で伝えましょう。
10分ほど遅れます。
15時20分頃に到着します。
このように具体的な時間を伝えることが重要です。
到着時間がわかれば、美容師は施術の工程を調整したり、メニューの変更を事前に検討したりできます。
「遅れそうです」だけでは、美容師側は何分待てば良いのか判断できません。
また、事前連絡がない場合は無断キャンセル扱いになり、キャンセル料を請求される可能性もあります。
電話では謝罪の言葉を添え、到着時間を明確に伝えることで、美容師も柔軟に対応しやすくなります。
お互いにとって最善の解決策を見つけるためにも、早めの連絡を心がけましょう。
美容師側の視点|遅刻や予約変更が現場に与える影響

お客様の遅刻は、美容師だけでなく他のお客様にも大きな影響を与えます。
ここでは美容室の現場で実際に起こっている問題や、遅刻がもたらす具体的な損害について、美容師の視点から解説します。
遅刻は後の予約のお客様にも迷惑がかかるという実情
美容室は通常15分から30分間隔で予約を受け付けているため、一人の遅刻が複数のお客様に影響します。
10分以上の遅刻があると、次のお客様の開始時間が遅れてしまい、その遅れを取り戻すために美容師は施術を急がなければなりません。
たとえば13時、13時半、14時と予約が入っている場合、13時のお客様が10分遅刻すると、13時半と14時のお客様にも影響が出てしまうのです。
美容師は複数のお客様の施術を急ぐことになり、丁寧な施術ができなくなる可能性もあります。
せっかくの美容室だから、丁寧に施術してもらいたい。遅刻するといいことないですね。
「たった10分」と思われるかもしれませんが、その10分が何人ものお客様に迷惑をかけてしまう事実を知っていただきたいのです。
10分以上の遅刻が「キャンセル扱い」になる可能性がある理由
予約間隔の関係上、10分以上遅れると施術の受け入れが難しくなるケースがあります。
こうした場合、その日の施術はキャンセルとして別日への予約変更を提案することがあります。
無理に施術を進めて満足いく仕上がりにならないのは、お客様にとっても美容師にとっても不幸な結果です。
美容師は限られた時間内で最高の仕上がりを提供したいと考えています。
しかし、時間が足りなければカラーの放置時間が不十分になったり、カットが雑になったりする可能性があります。
だからこそ、お互いにとって最善の選択として、キャンセル扱いにして別日にしっかりと施術する方が良いと判断するのです。
予約時間に遅れた場合の「メニュー変更」をお願いする理由
美容室の予約は施術内容に合わせて時間枠を確保しているため、遅刻すると予定の仕上がり時刻を過ぎてしまいます。
次のお客様の予約時間に影響を与えないよう、メニューを削って予定の仕上がり時刻に間に合うように調整する必要があります。
たとえばカット・カラー・トリートメントの予約で10分遅刻した場合、トリートメントを簡易的なものにするか、最悪諦めていただくといった対応です。
カラーの放置時間は削れませんし、カットも雑にはできないため、省略できる工程を削るしかありません。
えー!事前に予約してたのに無理なのー?
美容師としては予約通りの施術をしたいのですが、物理的に時間が足りない場合は難しいです。
メニュー変更をお願いするのは決して嫌がらせではなく、後のお客様への影響を最小限に抑えるための苦渋の判断だと理解していただければ幸いです。
無断キャンセル・遅刻が美容室に与える具体的な【損害とコスト】
遅刻によってキャンセルやメニュー変更になると、その日の売上が大きく下がってしまいます。
メニューが減れば単価が下がり、キャンセルになれば予約枠が空いて売上がゼロになります。
突然空いた枠に別のお客様の予約が入ることは少なく、美容師は暇を持て余してしまうのです。
さらに深刻なのが無断キャンセルで、別日への予約変更もできないため美容室にとっては大きな損失となります。
一人のスタイリストが一日に対応できるお客様の数は限られているため、一つの予約が埋まらないことは機会損失につながります。
無断キャンセルが悪質な場合は、今後の予約をお断りする(出入り禁止にする)可能性もあります。
美容室に出入り禁止なんてことあるの!?
美容室も事業として成り立たせるために、こうした対応を取らざるを得ないのです。
お客様側の疑問|「早く着いたのに待たされる」のはなぜ?

予約時間より早く到着したのに待たされたり、当日のメニュー追加について悩んだりした経験はありませんか?
ここでは、お客様が疑問に思いやすいポイントについて、美容室側の事情を交えながら解説します。
お客様が早く到着してもすぐに案内できない【美容室の裏事情】
予約時間より早く到着しても、すぐにご案内できない理由がいくつかあります。
前のお客様がまだ施術中で席が空いていなかったり、会計対応をしていて手が離せなかったりするのです。
美容室は予約時間に合わせて席を確保しているため、早く来られても準備が整っていません。
また、美容室のコンセプトによっては前のお客様のプライバシーを守るため、施術が終わるまで次のお客様をお待ちいただくこともあります。
待合スペースで数分お待ちいただくのは、決してお客様を軽視しているわけではありません。
予約時間ピッタリに到着していただければ、スムーズにご案内できる態勢が整っています。
早く着きすぎるとかえって待ち時間が発生してしまうことを理解していただければ幸いです。
当日の「トリートメント追加」などのプラスメニューは迷惑になる?
通常のトリートメントは大幅に時間がかかるメニューではないため、当日の追加も大歓迎です。
トリートメントは5分から10分程度で施術できるものが多く、予約時間内に十分対応できます。
むしろ髪のコンディションを整えられるので、美容師としても提案したいメニューの一つです。
ただし、ヘッドスパや髪質改善といった特別なトリートメントは30分以上かかることもあります。
こうした時間のかかるメニューを当日追加する場合は、次のお客様の予約状況によって対応できないこともあるため、必ず美容師に相談してください。
簡単なトリートメントであれば気軽に追加を申し出て大丈夫ですが、時間のかかるメニューは事前予約をおすすめします。
当日のキャンセルでキャンセル料がかかるのは一般的なのか?
最近は当日キャンセルに対してキャンセル料を請求する美容室が増えています。
当日キャンセルは美容室にとって大きな損失となるため、キャンセル料は損害を最小限に抑えるための対策なのです。
予約枠を確保していた時間に別のお客様を入れることは難しく、売上がゼロになってしまいます。
美容師の人件費や店舗の家賃は固定でかかるため、当日キャンセルは美容室の経営に直結する死活問題です。
キャンセル料の有無や金額は、予約サイトやホームページに必ず記載されています。
予約する際に事前にキャンセルポリシーを確認しておけば、万が一キャンセルが必要になった場合も慌てずに済みます。
体調不良などやむを得ない事情の場合は、できるだけ早く連絡を入れることでキャンセル料が免除されるケースもあります。
良好な関係を築くために知っておきたいお客様と美容師の相互マナー

美容室でのひとときを快適に過ごすためには、お互いへの思いやりが大切です。
ここでは、お客様と美容師が良好な関係を築くために知っておきたいマナーや、コミュニケーションのポイントを紹介します。
美容師がお客様に期待する「5分前行動」という気遣い
予約時間が近づいてもお客様が来ないと、美容師は「何かあったのだろうか」と不安になります。
美容室を予約した際は、余裕を持って行動していただけると助かります。
5分前に到着していただければ、美容師は落ち着いてカウンセリングの準備ができ、最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
時間ギリギリに慌てて来店されると、お客様自身も落ち着かないまま施術に入ることになります。
予定通りに来店していただくことで、美容師は丁寧なカウンセリングや施術に集中でき、お客様も心地よい時間を過ごせます。
時間に余裕を持った行動は、お互いにとって理想的なサロン時間を作る第一歩なのです。
お客様が「不満」を感じた際に伝えるべきベストなタイミング
美容師側がミスをしたり、失礼な態度をとってしまったりすることもあります。
SNSで「時間通りに行ったのに何時間も待たされた」といった投稿を見かけることがありますが、不満を感じた際はその場で直接伝えてください。
後からSNSに投稿されても、美容室側は何が問題だったのか詳細を把握できず、改善のチャンスを失ってしまいます。
その場で伝えていただければ、すぐに対応して問題を解決できますし、誤解があれば説明することもできます。
美容師はお客様と長く付き合える関係性を築きたいと考えています。
率直な意見を伝えていただくことで、より良いサービスを提供できるようになり、信頼関係も深まっていくのです。
【逆ギレはNG】遅刻時に避けるべき行動と謝罪の重要性
遅刻しても大丈夫でしょ!
このような横柄な態度は、サービスの質を下げる原因になります。
美容師は仕事として対応しますが、あまりに態度が悪いお客様には施術をお断りすることもあるのです。
無理に施術を進めても、後からクレームをつけてくる可能性が高いと判断するためです。
遅刻した際は素直に謝罪し、美容師の提案(メニュー変更など)を受け入れる姿勢が大切です。
遅刻してしまう人にも事情があるので、美容師も常に「できる限り対応しよう」という気持ちでいます。
お互いに気持ちよく施術を進めるためにも、遅刻時は誠実な態度を心がけましょう。
謝罪と感謝の気持ちを伝えることで、次回以降も良好な関係を維持できます。
まとめ|美容室の遅刻を防ぎ、心地よいサロンタイムを過ごすために

本記事では美容室の遅刻について、お客様と美容師の双方の視点から解説しました。
本記事のまとめ
- 美容室の遅刻に関する疑問
- 遅刻されたときの美容師の本音
- お客様側からの主張
- お客様と美容師の相互マナー
遅刻が許容されるのは最大10分までという美容室が多く、到着のベストタイミングは予約時間の5分前から予約時間ピッタリです。
遅刻してしまう場合は必ず事前に電話で連絡を入れ、具体的な到着時間を伝えましょう。
一人の遅刻が複数のお客様に影響を与えることや、無断キャンセルが美容室に大きな損失をもたらすことも理解しておく必要があります。
お互いへの思いやりと時間を守る意識が、美容室を快適な空間にするための基本です。
次回の美容室予約では、ぜひ5分前行動を心がけてみてください。
お気に入りサロンを見つけて、最高の美容室ライフを!


